双子は昔、先に生まれた方が弟だったのはなぜ!?

双子先

現代は双子を出産する時、先に生まれた方が兄姉というのは一般的になったと思うのですが、少し昔は先に生まれた方が弟妹だった。このような時代がありました。

その時代も実はそんなに昔の話ではなく、明治時代頃の話なので、私も初めて知った時は少し驚きました。

双子で先に生まれた方が弟妹って、何かちょっとした理由がありそうですよね。そこでここではそんなちょっとした双子の豆知識についてご紹介したいと思います。

目次

昔、双子は先に生まれた方が弟妹とされた

双子

冒頭でも紹介したように、昔(明治初期あたりまで)は双子は先に生まれた方が弟妹として扱われていました。

色々な諸説はあるのですが、一般的に知られているのが、双子の場合、

  • 先に母体に入った子が母のお腹の奥にいるはず
  • 先に弟妹が外界に出て露払いをした

上記の様に考えられていた様です。

露払いとは

貴人や神霊などといった高貴な者を先導すること、またはその先導する人のことである。転じて、何事かを最初に行う行為のこと

Wikipediaより引用

双子のおばあちゃんで有名だった金さん銀さんも、まさにこの時代の方で、出産の時は[銀さん(妹)]が先に生まれて[金さん(姉)]が後に生まれたそうです。

なので今の時代であれば、[銀さん(姉)][金さん(妹)]だったのかもしれませんね。

ドキュメンタリーなどでも紹介されていましたが、二人を知っている人は「そうなんだー」と思った人も多いのではないでしょうか。

帝王切開の場合は?

帝王切開での出産も考え方は同じで、どちらがお腹の上にいたのか?という観点で兄弟(姉妹)が決められていた様です。

現在は取り出された順番。つまり先に生まれたのが兄姉と決められているので、この頃の考え方は何とも不思議な考え方だったといえるかもしれません。

法律によって双子における兄弟(姉妹)の決め方が定められた

出生届

双子に関して先に生まれた子が[兄・姉]と定められたのが、1874年(明治7年)12月13日に出された太政官指令によって定められました。

[双子の日]

ちなみに12月13日は法律制定にちなんで[双子の日]という記念日となりました。

これは地域の家長を決定する慣習を統一させるのが目的だったようなのですが、地方では根強い慣習などもあり、なかなか定着しなかったようです。

そのため1898年(明治31年)には再度、司法省の方から通達も出したようです。

まぁ、長年の慣習を法律ですぐに統一させるのは中々難しい話しですよね。

そして、昭和23年に新しい戸籍法が施行され、双生児の出生は届出記載の年月日と時間に基づき、先に生まれた方を兄姉、後に生まれた方を弟妹として戸籍に記載されるようにされました。

そのため双生児の兄弟(姉妹)の順番は法律によってきちんと決められた。このように言えますね。

まとめ

今回は双子の出生時の兄弟(姉妹)の定めについて見てみました。

今でこそ、先に生まれた子が兄姉で、後に生まれた子が弟妹となっていますが、昔は少し考え方が違っていたようです。

兄弟(姉妹)など生まれた順番はあるかもしれませんが、親にとっては2人とも同じ子供なわけですから、個人的にはあまり気にはなりません。

一つの豆知識として知っておくと何かの話題になるかもしれませんね。

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